ヘイズ中村の魔術講座1

水晶球霊視

神秘的で本格的な占いの代名詞にまでなっている水晶球霊視。でも実際にその技法を詳しく説明した本はあまり存在しませんでした。それは占い師自身の内面世界に深く踏み込んでいくテクニックになるため、タロットカードや占星術のようなハウツー的な解説だけでは終わらない、経験者からの具体的な説明が必要だったから。この本にはその重要な視点がしっかりと入っています。

ヘイズ中村著『水晶球霊視』の表紙
  • 著者: ヘイズ中村
  • 発行: Fortuna Moon / 2023 年
  • 体裁: A5 判ペーパーバック / 58 ページ
  • 内容説明
    • 道具などの準備から水晶球と向かい合うまで
    • 見えた画像をどう吟味する?
    • 水晶球は死後の世界や未来を映し出すのか?
    • 水晶球霊視の起源や歴史

ヘイズ中村はこれまで十数年にわたって日本各地を周り、数百人の真剣な生徒さんたちに水晶球霊視を教えてきました。本書ではその実際の講座の記録を採用して、文章だけでは説明しにくいテクニックも、豊富な実例をあげて分かりやすく解説してあります。もちろん、基礎的な準備や注意事項もバッチリ記載されていて、水晶球霊視の世界を身近にかつ安全に体験できる構成になっています。他では知ることのできない貴重な体験談、具体的な練習方法、興味深い実例などを集めたことで、占い系同人誌としては異例のベストセラーに。出版からすでに七刷を重ね、現在でも順調に売れ続けている良書です。

占い関係の本というと、どうしてもやり方と数例の Q&A だけ、といった内容を予想される方が多いのではないでしょうか。でも、本書は普通の書き下ろし本とは異なり、単なるハウツー本ではありません。たくさんの人と実際に会ってお話をしながら、講座で繰り返し説明してきた知識の集大成なのです。ですから、各ページの隅々まで、生徒さんたちから受けた質問や困った事例への回答が具体的に詰め込まれています。そして水晶球霊視という人の心の奥深くを覗き込む手法ならではの、泣いて・笑って・納得して、のユーモアにあふれたエピソードもたっぷり収録することができました。占いの技法を知るためだけではなく、ちょっと神秘的な読み物としても楽しめる書籍に仕上がっている、と自負しています。

もちろん、まずは実践するために必要な用品を揃える詳しい説明から始まります。最初に実践する際にたくさんの人が勘違いしやすいことや、緊張するあまりに失敗しやすい注意点なども混乱しないようにお話ししています。またどうしても水晶球霊視というと、何十万もする大きくて高価な水晶球が必要だといったイメージがあるようです。でも実際には、そんなスゴイ水晶球が準備できなくても使えるさまざまな代用品があります。ガラスボウルと水道水だけで始めることもできるんです。そんな便利な情報や簡便な使い方、あると便利なちょっとしたグッズなども、きちんとした根拠とともにご紹介しました。そして意外に間違えやすい、実践時の姿勢や視線の使い方なども分かりやすく解説してあります。

見えてきた画像が幻覚だと割り切るには、自己催眠に陥らないよう気をつけることも大切です。ボーッとしているようでも、自分が見ているという意識を保たねばなりません。それを超えてボーッとしすぎると、見えた世界に迷い込んでしまうことがあります

頑張って練習を続けて、いざ画像が見えてきたら、そこからはまた、より注意深い対応が必要になってきます。最初から意味のある画像が見えないことがほとんどですし、意味がありそうに感じたとしてもそれをどう解釈していくのかは結構難しいもの。そんな重要な疑問にお答えするセクションも設けてあります。さらに、水晶球霊視ができるようになってくるとそれにつれて日常生活で戸惑うような現象が起きてくることもあります。例えば、今、目の前で起きている、見えていると実感している現象が実は幻像だったと気づいてパニックになったりすることもあるでしょう。でも、大丈夫です。そんな困った副作用に対応する方法もきちんとここに書いてあります。

そしていよいよ、色々な画像が見られるようになってからの具体例は、さまざまな実例を上げて詳細に説明してあります。とくに映画などでよく描写される「死者や天使、精霊などとの交流」は可能なのか、だとしたらそのための方法はどうなるのか、といった課題にも誠実に切り込んでいます。もちろん、実際に水晶球霊視を使えばどんなことが占えるのか、といった具体的な解説も入っています。失せ物は探せるのか、未来は占えるのか、そして水晶球では占いにくいことなどなど。さらに単なる占いの領域を超えて、水晶球を駆使してのトラウマ克服方法などもできる限り分かりやすく書いたつもりです。

いつごろから水晶がスクライングに使われ始めたのか、明確な記録はありません。ただ、1530 年には、ニュルンベルグの欲深い僧侶が、魔法の水晶球によって隠された財宝の情報を得て、捜索のために大きな穴を掘り、そこに生き埋めになったという記録があります

とはいってもせっかくの魅力的な水晶球なのですから、それにまつわる様々な逸話も知りたいですよね。とかく水晶球霊視というと中世ヨーロッパ的なイメージがあるかもしれませんが、実際にはもっと昔、しかも中東が発祥の地だなんてびっくりしませんか?そんな、夢と想像が広がるエピソードもいっぱい詰め込みました。しかもこの技法が始まった頃には水晶球ではなく、水や油、葡萄酒などを使っていたという意外な歴史的事実などもきっと楽しく読んでいただけると思います。

それ以外にも、レオナルド・ダ・ヴィンチやピタゴラスといった意外な愛用者たちのエピソードや、エリザベス王朝で活躍した大魔術師ジョン・ディーの研究による中世ヨーロッパでのスクライング技法の発展なども記載しました。そして、どうして水晶の中に不思議な画像が見えるのか、という肝心なポイントも、歴史的な伝承から眼球や大脳の生理学といった最新知識までを駆使して考察してあります。読者の皆さんがこの本を使って、多様な角度から水晶球霊視を楽しめるようになっていただけるよう願っております。

著者について

ヘイズ中村は子供の頃から神秘の世界に魅せられ、長じて占い師、魔術研究家になりました。とくにトート・タロットに惹かれて『決定版・トート・タロット入門』も執筆しました。隙間時間には下手の横好きなレース編みをしたり、異次元に想いを馳せられるSF映画など楽しんだりしています。

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