ブログ記事

ルーティーンと惰性の違い

私が若かった頃は、今ほど日本語の魔術書はありませんでした。その分、ヨガやシュタイナー・メソッド、グルジェフ・ワークなどの霊的トレーニング系の書籍が充実していたため、よく読んだものです。その中で感銘を受けたのは、グルジェフが語っていた「すべての行動はルーティーン化した瞬間に、刺激がなくなる。それを防ぐためには、毎日の予定を頻繁に変えていく必要がある」という一言。それだけで、日常生活が修行になるならば!と色めき立ったのを覚えています。でもそれって、現実的な方法なのでしょうか。

コロナ罹患しました

ここ二、三ヶ月、公共交通機関の中でのマスク姿がめっきり減ったように感じていました。もうコロナは終わったからマスクはいらないとか、相変わらずワクチンは政府の陰謀だ、といった声もまた高まっています。Fortuna Moon の講座では皆さんにマスク着用などの予防行動を繰り返しお願いしてきて、幸い、講座会場からの感染拡大は報告されていません。でも今回、当の私が(おそらくは新幹線内で)コロナに罹患してしまいました。その体験を交えて、改めての予防行動の大切さのお話です。

真夏の夜の怖い夢

今回はいつものブログとはかなり雰囲気を変えた、レイドバックな内容にしてます。だってそれでなくても暑いんだから、肩に力なんて入れたくないですし。これから書くお話はどれも私自身の身の上に起きたことで、しかも何十年も前のことばかりですし、プライバシーを守るために少しだけ、時系列を変えたりもしてあります。だから、ちょっと不思議な思い出話として楽しんでいただければ幸いです。

足元の文化も重要

魔術や西洋神秘学は裾野の広い分野です。その範囲は魔術書に記載されているようないわゆる「高等魔術」から、すでに慣習に紛れてしまってもうその根拠さえよくわからないような所作までを含みますし、その歴史だって古今東西を駆け回って集めたのか?!というほど、地域も年代も広くて。勢い、知識をただ必死で頭に詰め込むことになりがち。でもその知識をしっかりと咀嚼するには、もう一段階必要な作業があります。