内側から外側へ


もちろん、どうしてこうなっているのかは簡単にわかります。ウクライナ戦争、ガザでの虐殺、さらにアメリカの大統領が世界中に仕掛けた理屈の通らない貿易戦争。そして気候変動による様々な作物の不作といった、生活への不安材料が揃い踏みなのですから、なけなしのお給料からまずは少し蓄えて、その後に値上がりした食材を買って、それ以外は節約して頑張る、という毎日になっているは当然です。占いどころではない、というのが正直なところでしょう。
もちろん、どうしてこうなっているのかは簡単にわかります。ウクライナ戦争、ガザでの虐殺、さらにアメリカの大統領が世界中に仕掛けた理屈の通らない貿易戦争。そして気候変動による様々な作物の不作といった、生活への不安材料が揃い踏みなのですから、なけなしのお給料からまずは少し蓄えて、その後に値上がりした食材を買って、それ以外は節約して頑張る、という毎日になっているは当然です。占いどころではない、というのが正直なところでしょう。
Fortuna Moon では十年前から講座やさまざまなイベントを通して、皆様に西洋神秘学や西洋近代儀式魔術、現代魔女術についてお話をさせていただいています。また、遠隔地におられたり、お仕事で講座には出席しにくい、という方々を対象に最近では気軽に参加できるオンライン講座も開催しています。そのような講座の中で難しいのが、どうしても知識に関するものばかりが多くなってしまいがちなことです。
長いこと、ヘイズ中村の著作などをご愛顧くださっている方々は、元々の私がそんなに積極的に外に出ていくタイプではないのをご存知だと思います。しかも、体力がないことには誰よりも自信がある!という状態なのにどうして毎週、山の中から東京や名古屋までえっほえっほと出かけていくのか。それに関して、かなり侮辱的な噂から、シンプルな疑問まで多様なお言葉をいただいています。黙っているばかりが正解ではないよなとも思いましたので、この場を使ってちょっと説明させていただこうと思います。
最近の日本のネット界隈で、この社会の分断化現象に付随して唱えられているのが、親ガチャ外れ、という概念のようです。つまりくじ引きのように裕福で教養と愛情のある両親のもとに生まれなかったから、良い教育もうけられず、性格も歪んで、ルックスも磨くことができずに将来の可能性がない、といった論調がそこに続きます。確かに、生まれはその後の人生を大きく左右するものなのは間違いありませんが、本当にそこから抜け出すことはできないのは違う、と思うのです。与えられたものにこだわるより、自分で獲得する方法を模索するべきではないのか、と。