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ゆく年くる年

世界中で戦火があがり、日本でもほぼ毎日といってよいほど、世間を騒がす大きな事件がある。そんな一年でしたが、なんとか皆様のおかげで今年も最後まで走り抜くことができました。来たる一年がどんな年になるのか。世界情勢を語るのはいささか無理がありますが、せめて干支の「蛇」について語りましょうか。

トラブルと魔術

人間、生きていればさまざまなトラブルに遭遇します。そしてその多くは、なかなか解決法が見えてこなくて、どんなに苦しくて辛くても、天を仰いではため息を吐くしかない、といったものばかり。実際、今現在の私も大切な人の病気を見守ることしかできず、悔しい思いを噛み締めています。でもそんなとき、ハリーポッターのようにワンドを一振りすれば全てはオーライになるのでは、と願う人もいるでしょう。でもフィクションの世界以外では、魔術はそんな風に働いてはくれません。

持続可能なトレーニング

魔術に興味を持った当初の私は、バリバリの儀式魔術師志願でした。でも、そのための修行を始めると「あれ?これってすっごく古い家父長制度のもとの修行だよね?」と思うことばかり。例えば、日拝というベーシックな修行一つをとってみましょう。ざっくり説明すると、これは日の出、太陽の南中時、日没、そして北中時に起きて、太陽を崇拝するというトレーニングです。地球のリズムを実感し、自分を律する習慣をつける、といった効果があるのは確かです。ただこれ、小さいお子さんがいる女性ができますか。夜中に飛び起きたりしたら、子供は起きて泣き出しますよね。

友情と運勢と

同じ趣味には同じタイプの人が集まります。家族や夫婦は長い年月、同じ時間を共有することで性格や行動パターンがよく似てきます。それは事実ですし、そうした根本的な部分が似てくれば、運勢も似てくる可能性はあるかもしれません。ただ、それだからといって「不運な人と付き合うと、自分も不運になる。だから不運な友人とはさっさと縁を切る」という考えには首を傾げてしまいます。