シャッフルとカット
諸説ありますが
このブログを読んでくださっている占い好きのみなさんならば、複数の占い師さんに占ってもらった経験があることでしょう。そしてそこで、カットしてください、と言われたとき、占い師ごとに色々な流儀があることに気がついている場合も多いはずです。利き手ではない方でカットしなければいけないとか、質問に意識を集中しなければいけないとか、あるいは目を閉じていなければならないとか。こうしたカット方法の根拠はなんなのでしょうか。
私は若い頃から一度疑問に感じることに出会うと、どうしてそうなるのか、その根拠はなんなのか、といったところに徹底的にこだわってしまうタイプです。ということで、この問題も山のようにタロットの教則本を読みながら調べてみました。分かったことは、一つ一つのルールにはそれなりの根拠が書いてあることが多いのです。例えば、利き手ではない方が潜在意識に直結しているので、問題の核心がカードに伝わりやすいとか。質問に意識を集中しなければならないは、まあ、その理由も推測しやすいですね。とはいえ、その根本にあるなんでカットしなきゃいけないの?という点に関してはその根拠が記されているものがなくて、不完全燃焼でした。
月日が過ぎて
って大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当に何年間もこれといっためぼしい回答を見つけることができず、月日だけが経過していきました。その間に私の興味はタロット単体から西洋神秘学全体へと広がっていきます。そしてタロットカードの歴史全体を調べるようになったとき、やっと長年の疑問への回答らしきものに出会うことができました。そこで分かったのは、現代でタロットのルールとして広まっているもののほとんどが、元々はタロットカードが賭博カードとして遊ばれていたときにできたものだ、ということ。そうなるとカットを入れるのも別に質問者の気持ちを込めるためでもなんでもなくて、カードを配る親側がイカサマできないようにするためのものでした。
さらに、このイカサマを防ぐという意味で、タロットカード独特のシャッフル法も出来上がってきたことがわかりました。テーブルにピッタリとカードをつけた状態でシャッフルする方が、イカサマがしにくいのです。そうなってくると、利き手の逆側だとか精神集中だとかはある意味関係なくて、しっかりと切れていれば良いのだ、ということがわかりました。シャッフルも同様です。とくにイカサマがしにくいといわれているウォッシュシャッフル、そうテーブルに伏せてわしゃわしゃとかき回すあの方法ですが、これはカードが横方向にはよく混ざるのですが、上下方向が混ざりにくいのでカットして上下を入れ替えることがとても重要になってきます。
混ざればいいの
そうなんです、結局、詰まるところはよく混ざればいいんです。潜在意識も、精神集中もなにも関係なく、しっかりじっくり、混ざっていることが何よりも大切だったんだ!ということに納得したので、私は満足してこの問題のリサーチを終了しました。もちろん、新たな情報が入ってきたらすぐにリサーチ再開しますよ!
色々と調べて満足したので、様々なシャッフルやカットのルールはあくまでも占う人個人のルール、ということで割り切れました。私自身はあまり細かなルールを持ち出すのは好きではないので、質問者さんにはカットはお好きにどうぞ、ということで通しています。
振り返ってみればくだらなくて小さなことかもしれません。でも根拠を知らないままに、目を閉じねばならないとか、利き手の逆を使わねばならない、と盲目的に信じ込んでしまうのは魔術的な態度とはとてもいえないでしょう。自分が理解しないことをそのまま信じてしまうのは、迷信に囚われるのと同義であり、あなた自身を縛る見えない鎖になるだけなのです。
この機会に、こうだと教わったからそのままやり続けている、といった占いの所作があったら、ちょっとその根拠を調べてみるのも面白いと思いますよ。








